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2026年10月26日
No.10005467

学園祭から広がるパチンコの可能性
未経験者が約8割、「大学ぱち・スロ部」がつくる新たな遊技体験

学園祭から広がるパチンコの可能性
「大学ぱち・スロ部」代表の豊田さん

若者にパチンコ・パチスロの魅力を伝える「大学ぱち・スロ部」。学生同士の交流やメーカーとのコラボ企画、学園祭への出展など、活動の幅を広げて、部員数は約400人に成長した。代表の豊田悠真さんに、これまでの活動や若年層へのアプローチ、新規ユーザー獲得の可能性、今後の展望を聞いた。

──「大学ぱち・スロ部」はどのような活動をしているのでしょうか。
豊田 22年の設立当初はLINEグループでみんなで話をしたり、月に1回ホールで一緒に打って、その後みんなで飲みに行くというのが主な活動でした。いまは、メーカー様とのコラボ企画や開発担当者の方を招いた飲み会なども開催しています。1年目で30人ぐらいになったと思います。当時はコロナ禍だったこともあって、Xでアカウントを作って募集したところ、意外と反応があったんです。法政大学だけでなく、ほかの大学の学生も参加してくれました。5年目にして400人のサークルになり、運営チームも13人ほどいて、どういう企画ならみんなが楽しめるのか、定期的に話し合いながら活動しています。

──2023年には、法政大学の学園祭に初めて遊技機を設置しました。どのような経緯で実現したのですか。

豊田 その年の4月の新入生歓迎会で部員が一気に増えたんです。ここまでの規模になったらもっと面白いことをやりたいと思って、次は大学にパチスロを置いてみようと考えました。最初は自分たちで何か作ろうとも思ったんですが、なかなか難しくて。そこで、サミー様に相談したところ、快く協力していただけることになりました。ただ、実際に学園祭へ出展するまでが本当に大変でした。

法政大学の学園祭に出展

──どのような苦労があったのですか。
豊田 学園祭の規定に、禁止事項としてギャンブルやパチンコ、パチスロが明記されていたんです。そこで目を付けたのが、サミー様の競技用パチスロ『超ディスクアップ』でした。競技用の機械であれば出展できるのではないかと思って大学に申請したんですが、今度は「本当に競技なのか」「そんな競技が存在するのか」という話になって。大学側とは何度も話し合いました。ほかのサークルなら申請するだけで済むようなことでも、私たちは何度も呼び出されて、2時間ぐらい説明することもありましたね。

──どのように大学側の理解を得たのでしょうか。

豊田 ちょうどその年に、『超ディスクアッパー選手権』を開催していたんです。その募集要項や大会の動画などを見てもらって、実際に競技として成立していることを説明しました。そうしたやり取りを重ねて、ようやく理解していただくことができました。初年度は『超ディスクアップ』を3台設置しました。サミー様には機械を貸していただけただけでなく、運搬やグッズの提供などでも協力していただき、本当にありがたいです。

『超ディスクアップ』を設置した

──その後、学園祭での活動はどのように広がっていったのでしょうか。
豊田 24年にはサークルのメンバーが所属する早稲田大学でも出展が実現しました。2025年にはさらに設置台数を増やし、ほかのメーカー様からもグッズを提供していただけるようになりました。そして今年は東海大学も加わって、法政大学、早稲田大学、東海大学の3校で開催する予定です。メーカー様の協力も広がっていて、初めて遊技する人に向けたガイドの配布なども計画しています。

──実際に、学園祭ではどのくらいの学生が遊技を体験したのでしょうか。
豊田 23年は法政大学だけで約1000人、24年は法政大学と早稲田大学の2校で約2600人、25年は同じ2校で約3300人が体験してくれました。早稲田大学では教室の外まで長蛇の列ができて、40分待ちになることもありました。待ち時間が長くて帰ってしまう学生もいたので、今年は早稲田大学の設置台数を昨年の5台から10台に増やそうと考えています。

──それほど多くの学生が興味を持つのは意外ですね。来場するのは、もともとパチンコ・パチスロが好きな学生が中心なのでしょうか。

豊田 それが違うんです。来場者にアンケートを取ったところ、78%がパチンコ・パチスロ未経験者でした。女子学生やカップルなどもかなり来てくれます。みんなで「面白そう」と言いながら遊んで、すごく盛り上がるんですよ。ホールではなかなか見られない光景だと思います。遊び終わった後も「面白かった」と言って、配ったグッズを大事そうに持って帰ってくれる。そういう姿を見ると、パチンコ・パチスロはやっぱり面白い遊びなんだと感じます。

──未経験者がそこまで興味を持つのは、なぜだと思いますか。
豊田 話を聞くと、「面白そうだから」という声が多いですね。もともと興味はあったけど、実際にホールに行くのは怖い、お金を使うのは怖いという学生が結構いるんです。メーカー様の試打会などもありますが、自分で応募して参加するのは、未経験者にとって少しハードルが高いと思います。その点、学園祭なら普段通っている大学で、友達と一緒に気軽に体験できます。周りにも初めて遊ぶ人がたくさんいるので、自然と「自分もやってみよう」と思えるんじゃないでしょうか。実際に楽しんでいる学生たちの姿を、ぜひ業界関係者の皆さんにも見に来てほしいです。


学園祭での体験が新規ユーザー獲得につながる

──来場者へのアンケートも調査したそうですね。
豊田 約1000件のアンケートを集めました。その中で、未経験者には「何がきっかけならパチンコ・パチスロを始めるか」、既存ユーザーには「何がきっかけで始めたか」を聞いてみたんです。どちらも最も多かったのは友人・知人の誘いでした。ただ、既存ユーザーでは8割以上だったのに対して、未経験者では6割ぐらいでした。未経験者には、好きなアニメの台があったら、欲しい景品があったら、といった回答も結構あったんです。でも、既存ユーザーの回答を見ると、そうしたきっかけで始めた人はあまり多くありませんでした。

──コンテンツが遊技を始めるきっかけにはなっても、その後の定着には友人・知人の存在が重要なのかもしれませんね。
豊田 そうなんです。コンテンツから入った人が継続して遊技しているかというと、そうではないのかもしれない。友人・知人に誘われて始めた人の方が、長く続けているのではないかということが、アンケートからも見えてきたように感じます。だからこそ、友達と一緒に楽しめる場所をつくることが大事なんだと思っています。

──学園祭で初めて遊技した学生が、その後、実際にホールへ足を運んだという事例はありますか。
豊田 あります。24年の学園祭が終わってから約半年後、25年の新入生歓迎会の際に、学園祭のブースを体験した学生を探して、その後どうなったかを調べたんです。話を聞いたところ、58%が学園祭での体験をきっかけに、その後、友達と一緒にホールへ行っていました。さらに、半年後の時点でも遊技を続けていた人が17%いたんです。学園祭で初めてパチンコ・パチスロに触れた学生の中から、実際にホールへ行って、継続して遊ぶ人が生まれている意味は大きいと思っています。

──単なる体験イベントではなく、新規ユーザーの獲得にもつながっているわけですね。
豊田 そうですね。学園祭は友達と一緒に来て、友達と一緒にパチンコ・パチスロの楽しさを体験できる場所です。そして、そのまま友達と一緒にホールへ行くこともできる。そういう流れをつくれることに、すごく価値があると思います。今まではパチンコ・パチスロの楽しさを伝える機会が足りなかっただけなんじゃないかと思うんです。実際、学園祭では未経験の学生たちが本当に楽しそうに遊んでくれます。あの光景を見ると、パチンコ・パチスロがもう一度流行る可能性は十分にあるんじゃないかと感じます。

友達と来た学園祭がパチンコ・パチスロを始めるきっかけに

──今年は3大学で学園祭に出展する予定ですが、目標はありますか。
豊田 今年は3校で5000人の来場を目標にしています。これまでの活動を通して、実際に遊技機に触れてもらうことの大切さを感じています。できれば、この取り組みを10年後も続けていきたいですね。その頃には自分は大学生ではありませんが、後輩たちが引き継いでくれるような活動にしていきたいと思っています。

──最後に、大学ぱち・スロ部として今後挑戦したいことを教えてください。
豊田 実はSNSでの発信力がまだまだ弱いので、もっと力を入れていかなければいけないと思っています。そして、東京、神奈川が活動の中心ですが、もっといろいろな地域に広げていきたいです。自分たちが直接活動を広げるだけでなく、SNSを見たほかの学生が「自分たちも同じようなことをやってみたい」と思ってくれたら嬉しいですね。自分たちの活動がきっかけになって、全国の大学で同じような取り組みが生まれていく。そんな形で、若い世代にパチンコ・パチスロの楽しさを広げていけたらと思っています。


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